あなたとアートをつなぐ、名古屋の画廊 松徳

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避けられないもの

2014/12/03

急に寒くなったせいか、このところ著名人の訃報が続いていますね。

俳優の高倉健さん、オペラ歌手の中島啓江さん、そして俳優、菅原文太さん。

高倉健さんと菅原文太さんは御年80歳を越えていらっしゃいましたが、

中島啓江さんはまだ57歳とのこと。

私の母とほとんど変わらない年齢です。

それぞれの分野で大きな功績を残されたお三方に、哀悼の意を表します。

 

生きとし生けるもの、いつかはその命に終わりが来ます。

私もそれなりの歳になり、家族の「老い」を感じることが多くなりました。

実家の祖母は認知症が進んできており、日常生活に支障をきたすため

母が睡眠不足とストレスを抱えながらも何とか介護をしています。

それに加えて実家にいる13歳の愛犬が糖尿病と腎臓病を患い、

若かりし頃の半分近くまで体重が落ち、背骨もあばらも腰骨も浮き出るほど痩せて

食欲も体力も随分落ちてしまいました。

祖母も愛犬も一日のほとんどを寝て過ごしているようですが、

私が実家へ顔を出すと、愛犬は脚を震わせながらも立ち上がって出迎えてくれます。

撫でてあげると気持ちよさそうにすり寄ってきて、そのまま甘えてきます。

祖母も、私が居ることに気付くと嬉しそうな笑顔で

「よう来たね、元気しとったかね」と私の手を握りながら話してくれます。

そんな姿を見るたび、近頃つい泣きそうになってしまいます。

同じ名古屋市内とはいえ離れて暮らしているので、

あとどのくらい一緒にいられるのだろうか、と思うと・・・。

 

もちろん、人生いつ何時なにが起こるかわからないので

誰といつどんな形で永遠の別れを迎えるかなんてわかりません。

だからこそ、大切な人と一緒に居られる時間を大事に生きよう、

と思う今日この頃なのでした。

 

今日の一枚は、松村公嗣『白寿』です。

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大輪の白い花が美しい、堂々とした作品ですね。

白寿といえば99歳ですが、祖母には99歳までと言わず

100歳を過ぎても元気で長生きしてほしいと願いを込めて。