あなたとアートをつなぐ、名古屋の画廊 松徳

【2014.7.10】 藤田嗣治の足跡を追う旅~フランス編~ パリにて vol.3

2014/08/05

さて、随分長く寄り道をしてしまいましたが、

ようやく本題に戻りまして、

藤田嗣治の作品を多数所有しているというパリ市立近代美術館へ。

 

沢山の作品を観ることが出来るだろうと期待に胸を膨らませて入館しましたが、

ちょうど所蔵作品の多くを他の美術館などへ貸し出しており、

たったの1点しか観ることが出来ませんでした。

ですが、その1点はまさに藤田氏の代表作である大作

 

『寝室の裸婦キキ(ジュイ布のある裸婦)』だったことはとても幸運でした。

 

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パリ市立近代美術館( 左:藤田嗣治『寝室の裸婦キキ(ジュイ布のある裸婦)』  右:細部に渡り描かれたカーテンの絵柄 )

 

米国の著名な写真家 マン・レイ のモデル兼愛人であった女性キキのヌードを描いたこの作品は、

藤田氏の代名詞である「乳白色の白」で独特の肌色、質感を表し、

1922年の サロン・ドートンヌ にて一大センセーショナルを巻き起こしました。

 

この作品によってフランス画壇における藤田氏の地位が確立したと言えます。

 

実際にこの作品と対峙して、 まずその迫力に圧倒されるとともに、

氏の真骨頂である「乳白色の白」で描かれた肌の美しさにも感じ入りましたが、

ちょうど額縁のよう描かれているカーテンの絵柄まで細部に渡り描かれていることに気付き、

一枚の絵において大胆さと繊細さを併せ持つその技量と芸術性の高さに

改めて感動させられました。

 

 

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パリ市立近代美術館(左:マチス『パリのダンス』 右:デュフィ『電気の妖精』 高さ10m・幅60mの巨大壁画)