あなたとアートをつなぐ、名古屋の画廊 松徳

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日本画とは

日本の伝統的な絵画で、わが国在来の技法・様式により描かれます。
その画材となるものも伝統的な素材であり、一般的には和紙や絹に、天然絵具を使用し、 これらに膠を混ぜて毛筆で描く技法が用いられています。
日本画の絵具は鉱物質の顔料が主で、天然の岩を砕いて粉末にした岩絵具、金属粉末など の泥絵具、水に溶ける水絵具の3種があります。
また、金などの金属材料(金箔など)を画材として効果的に取り入れています。
描く際、絵具や墨のにじみを防ぐため、礬水(明礬を溶かした水に膠をまぜたもの)をひ く必要があります。
技法的にも、線を引く運筆技法、色彩のぼかしの技法など、日本画独自の伝統があり、油 絵技法と比べて、かなりの修練を必要とします。
最近では、さまざまな人工による岩絵具なども開発され、より多くの色が使用されるよう になり、さらに、現代日本画家作家においては、アクリル等、日本画絵具以外の材料と混 合して使ったり、和紙や絹だけでなく、油彩用のキャンパスを使ったり、布を使ったりと さまざまな方法や表現が試みられています。
日本画の最大の特徴は、線で始まり、線で終わるという点です。
何度も消しては描き直し、本物そっくりに近づけていく外国の絵画に対して、修正のきかない、墨の一筆書きによって描かれる日本画は、大胆で抽象的で、実物よりも美しく印象的な世界を演出しています。

日本画では、絵具と膠水を溶き合わせる作業を、毎回手作業で行います。最適な色と堅牢な画面を得るために、どの色のどの粒子を使うか、または描き進めていく中で、どの工程でその色を使うかで、膠水の濃度を変える必要があるからです。