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福王寺法林(ふくおうじほうりん)

福王寺法林は、1920年(大正9年)に山形県米沢市に生まれた日本画家である。本名は雄一という。幼少期に左目を失明するというハンデを背負いながらも画家を志し、初めは狩野派の上村廣成に師事し絵を学ぶ。1936年(昭和11年)に上京、田中青坪に師事。風景画を得意とし、その作風は「気宇壮大」と評される言葉通り堂々として重厚かつ剛直でありながら純朴な風情を湛えている。

1974年(昭和49年)にかねてからの希望であったヒマラヤ山脈へ取材で訪れ、代表連作「ヒマラヤシリーズ」の制作を始める。この「ヒマラヤシリーズ」は作品そのものの大きさもさることながら作風もスケールが大きく、法林自身がヒマラヤの山々と向き合い、山を神と崇めつつ自らの心を清め山と同化しようとするかのごとき強い精神世界を剥き出しにした作品に圧倒される。

1997年(平成9年)に勲三等瑞宝章を受章、1998年(平成10年)に文化功労者顕彰受賞、2004年(平成16年)には文化勲章を受章する。また、息子・福王寺一彦も日本画家である。

2012年(平成24年)2月21日、心不全により死去。91歳であった。従三位を叙位。